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2017年06月10日

昭和。

マッチを使わなくなってからずいぶん時が経った。もう捨ててもいい
のだが、今でも引き出しの中で時を刻んでいる・・・。

喫茶店やバーなどに行けば必ずもらえたマッチ箱。お店の宣伝として
重宝していた昭和時代の広告塔である。お店の名前をあげたら切りが
ないのだがジャズにはまっていた若かりし頃は授業が終わると足げく
通っていた。やがて行くたび同じ席にいた常連客とも顔なじみになり
挨拶を交わしてからカウンターの端に座っていた。コーヒーを飲みな
がらマッチでタバコに火をつけ、スピーカーから流れるジャズのメロ
ディーに酔いしれる開放感がたまらなく好きだった。
いつしかマッチから使い捨てのラーターに取って代わり、やがて欲し
かった純銀製のジッポーを手にいれる。フタを閉めた時のカシャっと
鳴る軽い金属音がたまらなく好きだった。なん度も落とすものだから
あちこちが凹んでいるがそれがまた歴史を刻んできたのだと愛おしく
感じてもいた。ただここ何年もジッポーのライターはケースに入れた
ままだ。今はコンビニでタバコをカートンで買うともらえる100円
ライターばかり使っている。使い捨てだから早く使い切ろうと思って
いるが増える一方でして。だから最近ラーターはいらないよと告げて
レジを後にしている。
自室の引き出しの奥には当時の記憶を呼び覚ますためと大切にとって
あるマッチ箱がたくさんある。よく行った喫茶店や洒落たデザインが
好きで捨てるに捨てられないのだ。しかしその店も今はない。過去の
記憶として想い出すだけになってしまった。生々流転とはよく言った
ものですね。でも記憶の中には今でもしっかり残っている。想い出と
その頃の街並みも。狸小路界隈の店も、辺ぴな裏小路にあったお店も
消えはしないのです・・・。
  


Posted by 北の旅烏 at 10:09Comments(5)雑記。郷愁。