北の旅烏のひとりごと。

１０月１７日、ついに旅立ちの日を迎えた。
早朝から快晴。しかも無風。絶好のコンディションだ。後は気力と体力。
ただ両太ももの痙攣の嫌な記憶が思い出される。天気予報を事前に得て
いた旅烏は朝の５時前には目を覚ましていた。この日を逃したら遠出は
きっともう絶望的境地。あたふたと準備を済ませテーブルにメモを置き
外に出た。。そのコメントには言い訳の「疲れたら途中で引き返すかも
しれんけど...行ってくるね」と書いてさ。
ぐずぐずしていられない。気が変わらない内に、さぁ出かけよう・・・

北大構内にある大野池。蓮の葉が一面に広がって、その中を鴨がせわし
なく動き回っていた。早朝は気温が低く吐く息が白く霧散する。途中で
釣り用のグローブを装着。ジャケットの下は長袖のＴシャツ１枚だけと
いう出で立ちに今更ながら後悔し始めた旅烏。でも予報ではお昼頃には
２１度まで気温が上がると言っていたし。ここは信じてペダルを漕ごう。

中央警察署の先には青いペイントが塗られた自転車専用の箇所があるの
だが、交通量が増えたら危険と隣り合わせでもあったりして。早朝でも
スピードを上げたトラックが横スレスレを通り抜けていくし。このまま
では危険と狸小路に入る。あっ！遺憾。ここは自転車を乗ってはダメな
場所だった。いくら人通りが少ないとはいえ、交通ルールを守らねば...。
慌てて？否いや本心は、しょうがないなと一条通りに出た。

歩道の段差が悩ましく、勢い車道の左隅を走るのですが寝ボケまなこで
ハンドルを握るドライバーがいたりするかもとバックミラーを凝視しな
がら、やがてサイクルロードへ到着。ここは半年ぶりになる。自転車を
降りてしばらく感慨にふけっていた。さっ行こう。ここから北広島へと
続くサイクリングロードの道。街中では車道の下を走るので微妙な登り
下りが延々と待ち構えている。果たして体力は持つのか。両足の痙攣が
起きないのか・・・。

環状夢の橋。逆光でもありシルエットにしか写らん。あえて撮ったのは
通過時間を知るためだけ。時間は６時２２分。自宅から約３０分の距離。

大谷地に入る手前の虹の橋。この登りが早くも少ししんどくなってきた。
こんな調子では、途中で引き返す現実味が頭を持ち上げ気力を遮断しか
ねない。ただ、苦痛のなにものでもない風が無いことだけが救いなのね。

厚別南緑地に到着。いったん自転車を降りて小休止。いよいよここから
旅烏が名付けた『樹林回廊』が始まるのだ。なに気に後ろを振り返ると
校庭の木々がきれいな色で染まっていた。朝ランに励む市民や、サイク
リストたちが頻繁に横を通り抜けて行く。ではでは旅烏もこのお仲間に
入れていただこうか。この日の通過点、北広島駅へ向かって・・・。

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