残雪抱く暑寒別連峰は靄ってよく見えなかった。でも灯台の赤と白の
ストライプは今年も健在である。決断してよかった・・・。(^^)
石狩川の堤防に上がると吹き付ける風が時折強く感じ、帰路の不安が
また頭を持ち上げた。遺憾ぞ軟弱旅烏め。狼狽えてどうする。この後
灯台のすぐそばにあるビジターセンターへと向かった。外の窓拭きを
していた顔馴染みの店員から声がかかる。挨拶を交わし中へ入りいつ
ものどら焼きと酒のつまみ、そしてさくらんぼ味?のキャンディーを
お土産に購入。レジで清算する店員と会話が弾んだ。『いつ来るかと
待っていたのよ』と笑顔の店員。「いやここ最近歳には勝てなくてね。
自転車で出かける回数がめっきり減ってしまって」と旅烏。私の歳を
知らないからか、お世辞?なのかわからないけど『そんなことないわ』
と笑顔で返してくれる。ここの店員からもらえる満面の笑みは旅烏の
元気の素。ただこの日は「またすぐ来ますね」とは言えずに後にした。
もう一度堤防に上がり、周辺を散策する。澄み渡った青空にはならな
かったが充分満足。そうこうしている内に散策に訪れる人が三々五々
集まり始めた。野鳥を撮るのだろうか大きな望遠レンズを抱えた方が
近くの木々に狙いをつけていたり。ロードバイクで来た年配風の男性
との会話が風に乗って聞こえてきたり...。さて戻ることにしましょう。
左遠くに見える建物は、対岸にある産廃処分場。以前はここを通って
望来まで行ったものだが。行くにはあの恐怖の激坂が待ち構えている。
私が乗っている旅烏2号では、苦難の連続どこまでも〜に思えて身が
よじれるのだ。今は思い出すまい。と言いつつまた行ってみたいなと
願望だけは衰え知らず?な〜んてね。(^^;)
近くの海岸では釣りを楽しむ人々が大勢いました。おこぼれを待って
いるのか、一羽のカラスがじっと動かず遠くを見つめています。さて
帰路をどこにしようか。車道は極力避けたい。ならば石狩川の堤防を
走るに限る。前方から時折強く吹き付ける風がさらにその勢いを増し
草木を揺らしていた。う〜ん。頑張るしかない・・・。(次回に続く)