未練。

北の旅烏

2016年12月04日 09:44

GARAMとの名のインドネシアの煙草。以前お付き合いのあったある方
からお土産にと頂いた品である。何年も前なのにパッケージを開けると
香草を思わせる強い臭いが鼻に突き刺さる。愛煙家にもそれぞれ好みが
異なり、メンソール系が好きな人もいれば強烈なニコチどばどば入れて
いるのが好きなのさと通ぶった御仁もいる。缶に入った両切りピースを
好んでくゆらしていた当時のカメラマン。フィルター付のタバコなんて
お子ちゃまなのさと言いたげに上から目線を感じたものだ。(^^;)
   ※このGARAMにはタールやニコチンの分量は明記されていない。

旅烏は何度か節煙に努めたことがある。段階的にニコチンの量を減らす
パイプ式のそれや我慢の限りを尽くしての節煙。だがどちらも数ヶ月で
元の木阿弥、徒労に終わった。今はニコチン・タールの分量が最低限の
メンソールを(短くて細いそれ)吸っている。しかもタバコの半分ほど
までくると消している。ウィスキーは禁酒を始めてから20日になった。
嗜好品のタバコとウィスキーを同時にやめるにはそれ相当の強い意志と
覚悟が必要だ。幸いにして禁酒は時間がくると口寂しいだけでそれほど
苦痛にはなっていない...と思う。うん?飲みたいんでしょと言われれば
そうよ!そうなのよ〜と言いつつグビドバ飲むかもね。(^^;)
GARAMのタバコは何年も前に封を開け、数本吸っただけで机の片隅に
置いている。捨てるにはもったいないし、気が向くと箱を開けて臭いを
嗅いでは遠き過去の郷愁に思いを馳せている。私が歳とったなと感じる
ときは同時にお付き合いのあったその方もそれ相応の年代に入った筈だ。
今は年賀状のやり取りだけなのだが、いつの日かお会いできたなら焚き
火が赤々と燃えるキャンプ場で談笑に明け暮れた日々を振り返りたいな、
と思っています。過去の記憶は、ふとした瞬間に蘇る・・・のかも。

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