紅葉。

北の旅烏

2021年09月26日 07:29

ついにこの日が来た・・・。

紅葉が始まると思い出すのがまだ二十歳を過ぎたばかりのころ凌雲岳の
麓でバイトした記憶。一眼レフのカメラを買いたさに無茶な行動に出た
のだ。買うためには40日間働かなければ帰れない。数人いた同年代の
連中が次々とやめていく中、旅烏だけが取り残されたように飯場生活を
送っていた。夕食を終え一息つきながら帰れる日まであとなん日とメモ
帳にバツ印を書き込みながら焼酎をがぶ飲みしていた。やがてトンボが
群れをなして飛び交う頃、辺りの木々が赤く染まり出す。我慢の対価は
消すバツが一桁になった時。もうすぐ帰れると思うだけできつい作業も
苦にならなくなった。旭川から札幌行きの列車に乗り車窓を眺めながら
顔がほころんだものだ。その一眼レフは今は使われずにケースで眠りに
ついている...。今となっては懐かしい思い出です。(^^)

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