記憶。

北の旅烏

2020年03月14日 07:39

4年前の3月に実家でもらい受けたお皿・・・。
母の形見分けのこの日から実家へ行くことがなくなり足が遠のいている。

その昔北海道神宮近くのアパートに引っ越したのが二十歳過ぎ。当時は
仕事に追われるハードな日々を繰り返していた。深夜帰宅して明かりを
つけた部屋に一人でいる寂しさを実感したのもこの頃だ。うさ晴らしに
ウィスキーを飲んで寝るだけの日々。給料が出ると我先にとススキノへ
繰り出してはへべれけに酔っ払っていた。懐が寂しくなると帰りのタク
シー代がもったいないからと歩いて帰ったりしていた。それでも懲りず
連日飲み歩いていたのであっというまに財布が底をつく。最後の頼みと
実家の母に電話を入れてはおねだりしていたのもこの頃だ。いい加減に
しなさい...と文句を言われながら口座に振り込まれたお金をススキノで
ばらまく悪循環が続いていた。自室に飾っているこの皿はを見ていると
あの頃の旅烏の体たらくが蘇ってくる。ほろ苦さと懐かしさを伴って。
小磯良平の描いた皿は3枚あった。気に入ったこれをもらい受けたけど
他のにした方がよかったのかしらん・・・。な〜んてね。(^^;)

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