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2019年12月27日

故郷。

みかんを取り出し食べ始めると、石炭ストーブを囲んで食べた幼かった
頃を断片的に思い出す・・・。
故郷。
大晦日の夕食は普段とは段違いの豪華な料理が並んだものだ。酒好きの
父はすでに赤ら顔で酔っ払い配膳に手を出しては母から小言をもらって
いた。兄弟3人もちゃぶ台に正座し出てくる料理にくぎ付け。では頂き
ましょうと声がかかると我先にと食べ始めた。普段目にしたことのない
あれやこれを我先にと口に運ぶ。だからお腹が膨らむまでしばらくの間
無言状態が続いていたものだ。やがて背につたわるストーブの暖かさに
眠気が差してきた頃、お風呂タイムとなる。だけど見たいテレビ番組が
ちょうど始まる時だ。後にする?いやお前が先だと喧嘩になったことが
なんどもあった。特にモノクロディズニーアニメは夢中になっていた。
父の転勤で引っ越しも何度かあり、それぞれに記憶に残っている風景が
断片ではあるが懐かしく思い出される。竹の棒でチャンバラごっこした
ことや陣取り合戦で喧嘩したこともあった。隣の家で飼われていた犬に
面白半分でセミの抜け殻をあげたらバリバリと音を立てて食べた光景に
背筋が凍りついたことは今でも鮮明に覚えている。だけど今ではそれも
途切れ途切れになってきた。思い出の切れ端は誇張され、それをつなぐ
ストーリーは霧の中へと吸い込まれていく。箱にしまわれた白黒写真の
当時の自分を懐かしがるのも歳を重ねた証かもしれない・・・。


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Posted by 北の旅烏 at 08:19│Comments(0)郷愁。
 
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