北の旅烏のひとりごと。

白井川→金橋→大江堰堤。余市川巡りはお昼前で終えることにした。

この後、仁木町の「さくらんぼ山観光園」に立ち寄りここでサクランボと
フルーツジンギスカンを購入。対向車の列が途切れない中、小樽まで裏街
道を走り高速道に出ることにした。札幌に近づくにつれて空は雲に覆われ
始めた。昔なら帰宅が夜ということもざらにあった。魚籠の中に溜まった
山女の下処理に辺りは暗くなり始め、初めて軽い動揺を憶えたものだ。

今日という日に釣りができ満足感に包まれていた。型は小さいがルアーで
ヒットすることができた。それで充分。白井川の変わらない清らかな流れ。
青空にも恵まれた。だからこそ汗して釣りに集中できたと感じた。何もか
も思い描いていた情景をこの日手にできたのだから。

昨日何気にエサ釣り用ベストを取り出してポケットの中を確認していた時
仕掛けの数が少なくなっていることに気付いた。昨年からルアーで釣りを
始めた。しばらくはエサ用の仕掛けは要らないと釣りに行くたびに相方に
あげていたのだ。そこで新たに５個作ってみた。愛用の竿を丁寧に磨いた。
他のポケットも確認。不必要なアイテムを整理。青いバンダナをオレンジ
色に替えてみた。そんなこんなをしていると・・・
むむむっ。このベストを着て...つまりエサ釣りを無性にしたくなってきた。

釣った山女は持ち帰り、テンプラにして食するのが私流。でも数年前から
冷凍庫に取り残され、ひからびたそれを見るたびに心が痛くなった。命を
粗末にしているのではと。ルアーなら小型は釣れまい。ならばそれが良い
のではないか。そう考え今回もルアーを使った。釣れる数が激減。それは
初めから分かっていたこと。そう言い聞かせてはいたのだけれど。

余りにもヒット数が少ない。おまけにエサ釣りと変わらぬおチビちゃんが
釣れたりしてさ。その都度に相方にあげるか、リリースを繰り返していた。
エサ釣りとルアーは相容れない川選びがある。これも充分納得し分かった
上で釣行していた。これで良いのだと言い聞かせて・・・
青空に白い雲が流れていく。川底の色とりどりの石が透けて見える清流に
期待を込めて大岩の際をルアーで流し、当たりを待つ瞬間。釣果のことは
考えまいと封印した筈だったのに...。エサ釣り仕掛けを作りベストを点検
していると、無性に以前に戻りたくなった。釣果を上げるためにではなく、
もっと魚と戯れたい。その思いを抑えられなくなった・・・

嗚呼悶々である。今までも小さいサイズは全てリリースして納得していた。
ここにきて許されるのか、私の方向転換。ではこう考えたらどうだろうか。
食べる匹数だけ制限したら良いかもと思い始めた。家族３人、１５匹前後
なら冷凍庫で眠ることもないだろう。勿論、小さいものは今までと同じく
リリースを心がける。これ以上の匹数にならないよう心がける・・・
ただ今回のような青空白い雲の下での釣行ならば納得満足するのだけれど
曇天＆雨降りトラブル続出！が続いたならば、どう豹変するやもしれない。
癇癪多々で匹数どころの騒ぎでなくなるのが常でして。（＾＾；）でもさ
次回それをどう克服するか、を確かめる意味でもエサ釣りを再開したいと
思うようになっている。心は揺れ動いてはいるのだけれどね。（＾＾；）

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